インターネット契約でよく聞く「プロバイダ」と「回線」って何?

インターネットを自宅で使うためには、大きく分けて2つのサービスを契約する必要があります。それが、

  • 回線事業者(インフラ)
  • プロバイダ事業者(接続サービス)

です。

どちらか一方だけではインターネットは利用できません。車で例えると「道路(=回線)」と「車(=プロバイダ)」のような関係にあります。

回線事業者とは?【通信の“道”を提供する会社】

回線事業者は、インターネットを通す物理的な回線(光ファイバー、ケーブル、ADSLなど)を提供している会社です。代表的な企業には以下があります:

  • NTT東日本/西日本(フレッツ光)
  • KDDI(auひかり)
  • ソフトバンク(SoftBank 光)
  • NURO(ソニーネットワークコミュニケーションズ)

✅ 例:

あなたの家に「フレッツ光」の工事をして、光回線を引く。この工事や設備はNTTが担当します。つまり、NTTが回線事業者です。

プロバイダ事業者とは?【インターネットに“接続”するための窓口】

**プロバイダ事業者(ISP:インターネットサービスプロバイダ)**は、あなたの家の回線を通して、実際にインターネットに接続するサービスを提供する会社です。

プロバイダがないと、たとえ回線が通っていてもインターネットにアクセスできません。

代表的なプロバイダ:

  • OCN(NTTコミュニケーションズ)
  • So-net
  • BIGLOBE
  • @nifty
  • plala

✅ 例:

あなたの家にはNTTの「フレッツ光」が通っているとします。でも、それだけではインターネットには繋がりません。そこで「OCN」と契約してプロバイダIDをもらい、ようやくネットが使えるようになります。

両方セットになった「光コラボレーション」も増加中

最近では、**回線とプロバイダがセットになったプラン(光コラボ)**も一般的になってきました。

例:

  • ソフトバンク光 → 回線:NTTフレッツ光/プロバイダ:ソフトバンク
  • ドコモ光 → 回線:NTTフレッツ光/プロバイダ:選択式(GMOとくとくBB、ぷららなど)

これにより、契約が一元化されてわかりやすく、料金もお得になるケースがあります。

まとめ:プロバイダと回線は「車と道路」の関係!

比較項目回線事業者プロバイダ事業者
主な役割通信回線の提供ネット接続の認証
フレッツ光、auひかりOCN、So-net、BIGLOBE
例えると道路

【よくある質問】プロバイダと回線が別でも大丈夫?

はい、問題ありません。ただし、設定が複雑になったり、料金の支払先が複数になったりするので、初心者には光コラボなどの一体型プランがおすすめです。

大野