チップとは、規定料金とは別にサービスを受けたことに対してのお礼として相手に渡す現金を指します。
日本ではあまりありませんが、海外では慣習とされています。
ホテルに泊まれば、ベッドメイキングに対してのお礼としてチップをおいておきます。
なぜチップ制度があるのか、心からサービスのお礼として置く場合もありますが、サービス業の賃金が安く設定されており、チップを収入源としている人もいることからチップ制度が慣習化していると考えられています。
日本でも一時期、チップ制度みたいなことは行われていたそうです。
そう、景気が良かったときです。
景気が良かったため、サービスを受ける側がサービスを受けるために多くお金を支払うことをちらつかせる、約束していたそうです。
でもそれは長続きしませんでした。
不景気となったからです。サービスを受ける側がサービスを受けるために多くのお金をあえて出す必要はなくなったからです。
サービスを提供する側がサービスを受けに来てほしいと願わざるを得ない、安くしないと来てくれない、そんな状況でチップ制度は発展しないのでしょう。
チップ制度は社会経済と強い結びつきがありそうです。
仮に景気が良くなったとしても、現代においてはチップ制度はもう発展しないかもしれません。
スマホ決済など現金を持たない時代になりつつあるからです。
チップが欲しいのであれば、チップを前提とした価格設定をするしかありません。
価格が上がれば、入ってくるお金は多くなりますが、出ていくお金も大きくなります。
不景気であったのなら、購入してくれる人が出てこないかもしれません。
経済は難しい。
大野