今日は建国記念の日です。
日本国が成立した日は定かとはされていませんが、神武天皇が即位した日を新暦に直すと2月11日ということでこの日を祝日としています。
建国ということで、少し憲法の話をしようと思います。
憲法とは何でしょう。
国民の権利・自由を守るための日本のトップに立つ法です。
国家が侵害するとされてきた権利や自由を守るため、国家を拘束している法です。
思想良心の自由、表現の自由など国民の活動を侵害してはならないと国家に対して縛りをかけて人権を保障しています。
憲法は国民と国民との関係で直接適用されるものではありません。
また、憲法は最高法規である。といわれます。
これについては日本国憲法第10章でも最高法規であることが明記されています。
最高法規とは何でしょう。
①形式的にはその名の通り、他の法令より上に君臨するものである。ということです。
②実質的には、国のあり方について定めたものである。ということです。
憲法第98条1項は、①について規定していると考えられています。
憲法は国民の人権を守る最高法規である。とされていてもそれは国家が存立していることが前提となっています。
国家がなければ憲法は意味を成しません。
拘束する相手が存在しなくなりますから。
国敗れて憲法あり、とならないよう考える時期にあるのかもしれません。
大野