顧問とは、企業、個人から依頼を受け、自身が有する専門的な知識や経験を生かして企業活動を指導したり、相談にのったりするサービスです。

顧問サービスをする士業、うける方といえば、年配の方が多いイメージですがどうでしょうか。

専門的な知識や経験を生かすことを考えると、年配の先輩方が顧問職に就くことは自然のことなのだろうと思います。
その点では私のイメージは間違っていないと思います。

ただ、顧問といっても2つの種類が考えられます。
1つは内部顧問
これは、企業内にいた人(内部の者)が企業の顧問に就いた場合です。
この場合、企業内で経験を積んだ方がその経験を生かして社長なり役員なりの相談にのったり、指導をしたりすることが多いため年配の方が顧問に就くのでしょう。
社長や役員を退任した者・兼任しながら顧問に就いたりします。
ただ、社長や役員を退任した者が顧問になった場合、現社長などが先輩に意見を言うことが難しく、顧問職が立場以上の権限を有することになってしまうというデメリットが起こりえます。
顧問は会社法上の機関ではないため企業がその役割を自由に設定できますが、代表取締役よりも権限を有することになるのは後々問題となりえます。

もう1つは外部顧問
これは、弁護士を筆頭とする士業など(外部の者)が企業の顧問について場合です。
この場合は、まさに専門的知識を買われて顧問職に就くことになります。
ですので、年配の方もあるでしょうが、若手も仕事ができる人であれば顧問に就くことは十分に考えられます。

よって、私が抱いた顧問職に年配の方が多いというイメージは内部顧問を指すことになろうと思います。
顧問弁護士・顧問司法書士・顧問税理士・顧問社労士・顧問行政書士など企業において表立って活動しているイメージはないですから、顧問職=年配の方と思うのは仕方ないかもしれません。

私、OOの顧問をしておりますOOです。と若い方が伝えてきたら外部顧問であろうと思います。
もし、その方が内部顧問であれば若くして成功を収めた優秀な方なのでしょう。

大野