旅行者がいるから、泊るところが必要だろうということでホテルが登場しました。出張や旅行者がいることがホテルの命綱になります。
ビジネス的な視点として、いわゆるゴールドラッシュ理論に見るように、金が出るぞということで金を発掘しにいくというのはシンプルに皆さんが考えることですが、発掘する人は丈夫な服が必要だろうということで、ジーンズを作り出すリーバイスは金そのものを掘ることなく大きな利益を出しました。
ホテルもそれに近い仕事ではあります。のっかる仕事、これも必要な視点ですね。
しかし今回のコロナでこの視点の欠点が出ました。旅行そのものがなくなるとホテルもマイナスを受けてしまうということです。
連鎖的なダメージを受けるのでこれによりのっかり型の限界が見えたように思われました。
しかし、先のゴールドラッシュの件を思い出してほしいのですが、金は永遠に掘ることができましたか?
答えはNOです。しかしリーバイスは今も健在です。ゴールドラッシュがなくなった後もジーンズは若者を中心に普及していきました。これは何故でしょうか?
丈夫な服というのが最初の目的ですがここにプラスアルファおしゃれな洋服というセンス合わせやすいという使い勝手の良さ、その上で丈夫ということでそこまで安くする必要もないという路線も同時並行して立てることができたために現在も生き残る企業となりました。
ホテルについても旅行、出張がなくてもそこに泊まる必要性がある、泊りたくなるような事情があればお客様は戻ってきます。
これを考えるのが我々マーケターの仕事です。
ホテルのセカンドの視点ということで言うと、そのホテルのある場所の地元の人にまずは目を向けましょう。地元の人が来ることがまずは優先です。さらには泊まるということ以外にも目を向けましょう。ホテルは宿泊ということ以外にも楽しいイベントや、必要性はまだまだありますからそこを考えます。
その上で独自のサービスを打ち出すことができればコロナによりホテルは厳しいという常識を覆すことができます。
経営者の皆様、弊所とともにこのコロナ危機を乗り越えましょう。
西本