1998年公開の映画です。監督はリー・チーガイ、主演は金城武です。私の好きな映画の一つです。この映画は映像がキレイと言うこともありますが、主演の金城武の役が何と言いますか、すごく悲しい感じなんですね。日本と台湾のハーフで東京歌舞伎町で生きていくのですが、世間から全うと言われる仕事に就くことも、日本社会にも中国人社会にもなじめない宙ぶらりんの一匹狼なんですね。

マフィアのボスから悪だくみを依頼されるのですが、そこで信用できる女性と出会い心境の変化があるといったストーリなんですね。

居場所のない者が生きていくためには他人を信用しないといったスタンスの主人公にはなんだか切なさを感じるとともに、情報があふれていて、すぐに誰とでもつながれることにこそ孤独を感じてしまう矛盾もある、そんなことを感じてしまいました。

ダイバーシティと言う言葉がありますけど、本当の意味で多様化が進み誰もが主義主張を心置きなく発信できる時代になってほしいですね。

ちなみに谷原章介も中国人の役で出演しています。気になった方は見てみてもいいかもしれません。

西本