刑法の考え方シリーズ(過失犯の過失の意味)公開日:2021年3月19日憲法 刑法の考え方 過失とは不注意、つまり注意義務に違反することです。 これは状況や立場により求められる程度は異なります。例えば、原発で働いている人が何かのスイッチを切り忘れて、放射能が漏れたようなケースでは、その立場の人であれば誰でもわか […] 続きを読む
刑法の考え方シリーズ(抽象的事実の錯誤)公開日:2021年3月18日憲法 刑法の考え方 抽象的事実の錯誤とは、重い罪の認識で軽い罪を犯す、またはその逆のケースを言います。例えば、殺人の認識で器物損壊罪であったり、同意殺人の認識で殺人の結果が生じたりそういうケースです。 この場合もやはり結果に対する故意はない […] 続きを読む
刑法の考え方シリーズ(早すぎた構成要件)公開日:2021年3月17日憲法 刑法の考え方 この話は、こういった場面で考えます。 ホルマリンで眠らせて、その後崖から落として殺す、このような計画を立て犯罪を実行した人がいたとします。 しかし、実際には、ホルマリンで眠らせた時点で被害者は死亡してしまった。これを知ら […] 続きを読む
刑法の考え方シリーズ(誤想防衛)公開日:2021年3月15日憲法 刑法の考え方 犯罪の成立には違法性の意識の可能性が必要です。つまり自分のやろうとしていることは悪いことだと分かっているのにあえてしてしまったことに対して罰するということです。 そして日本の法律には正当防衛があります。つまりやむえないで […] 続きを読む
刑法の考え方シリーズ(実行行為後の特殊事情と因果関係)公開日:2021年3月5日憲法 刑法の考え方 因果関係とは行為者に結果を帰属させるための要素であるので、条件関係を前提に、その行為の危険が結果に現実化した場合に因果関係が認められる(危険の現実化)。ここで例えば被害者が血友病であり、少し殴っただけで血が止まらなくなり […] 続きを読む
刑法の考え方シリーズ(因果関係)公開日:2021年3月4日憲法 刑法の考え方 犯罪の成立にはその人の行った行為(実行行為といいます)と結果(例えば死亡の結果)との間に因果関係が必要になります。 これはつまり、ある人が死んでいるという結果があり、これが誰かの手によって殺されたとした場合、では誰が殺し […] 続きを読む