ブログ
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民法・民事訴訟法の考え方
改正民法の解説⑯危険負担債務者主義(新536条1項)
特定物の物権移転等以外の双務契約において、旧法では、当事者の責めに帰すべき事由でない場合で債務を履行することが出来ないケースにおいて、債務者は反対給付を受けることが出来ないとされていた。 例えば、ある講演をする依頼があり(特定物の物権移転... -
民法・民事訴訟法の考え方
改正民法の解説⑮危険負担(債権者主義の削除)旧534条
2020年4月1日以降では、長きにわたって存在していた危険負担、債権者主義が削除となる。 この規定は、例えば、中古車の売買(民法555条)契約があり、契約日と納車日が1週間ずれていたとする。 契約後、納車までの間に火災でその中古車が灰になってしまっ... -
民法・民事訴訟法の考え方
改正民法の解説⑭代償請求権(新422条の2)
例えば、賃貸借契約をしていて返す日になったとする。その日に借主が返そうとしたら、火災が起こって燃えてしまった。その時に火災保険からこの賃貸借していた建物に保険金が下りた。 その保険金を返せと貸主は借主に言えるということである。 保険金を返... -
勉強法
合格したければ働きなさい。
2019年度(令和元年)行政書士試験対策として当事務所は個別指導を行いました。 8名の受講生中8名がフルタイムで勤務されている方でした。うち5名が合格されました(受験されたのは7名)。 みなさん時間がない中、隙間時間を見つけて毎日少しずつ勉強を継続さ... -
日本ビザ
ビザと在留資格の違いについて
ビザという言葉は在留資格とひとくくりにして表現していることがあります。しかし、この2つは違っていて、ビザ(査証)は日本に来るために必要な書類(実際にはパスポートに貼ったりします)、在留資格は日本で活動するための書類です。空港まではビザ(査... -
ブログ
映画の話
以前に金城武主演映画の不夜城について少しこのブログで触れたところ、お客様に他に金城武でおすすめの映画は?と聞かれたので、触れておきます。 「Sweet Rain 死神の精度」 という映画です。 こちらは少し泣ける映画でした。金城武は死神の役です。 死... -
日本ビザ
家族滞在
外国人が日本で滞在するためには、在留資格が必要なことはご存じであるかと思います。在留資格は、一人一人に与えられるものでありますから、例えば5人家族の夫が在留資格を有していたとしても妻・子供3人は日本に滞在できず、個別に在留資格を取得する... -
民法・民事訴訟法の考え方
改正民法の解説⑬填補賠償(新415条2項)
今回は改正民法415条2項(新規定)について論じる。 本条文は、従来は解釈で認められていたものを条文化したものとなるが条文を眺めていても少しわかりにくい。 これは適用場面を限定しているからに他ならない。 まず415条2項にはどのように書かれているか... -
日本ビザ
入管と強制送還
2018年のデータですが、我が国から強制送還を受けた外国人の数は9369人でした。その内訳は不法残留が7528人と最多で、これはいわゆるーバーステイと言うモンドエス。許可された在留期間を超えて日本に滞在している場合です。不法残留者の数は10年前から激... -
企業法務 会社法関連
株主総会6月 3
事業年度の終了後、3か月以内に定時株主総会を開くのが一般的であり、準備の必要性から6月下旬に開かれることが多い、というのが前回まででした。 会社法の仕組みとして、一般的に定時株主総会は6月下旬に開かれることが多いのは間違いないのですが、会...