沈黙、それは物音もなく静かなこと。
黙り込み、静寂が流れる場面、これが苦手でいろいろと話をしてしまう、ということがありませんか。
私は沈黙が苦手な人間です。
沈黙は万国共通で起こりうる事態だと思いますが、フランスにおいては沈黙を「天使が通る」と表現するようです。
正確な由来は定かではないそうですが、フランスの修道女が経営する学校の生徒の間で言われたことがその始まりといわれているとかいないとか。
沈黙をなんとも思わない人にはどうってことないですが、気になる人からすると耐え難い瞬間でもあります。
何か気に障ることを言ってしまったのか、何か間違っていたのか、挽回するために何か別な言い方をしなくてはならないのか、いろいろなことが頭をめぐります。
そして新たに発せられた言葉で、さらに沈黙が生まれるという悪循環。
そうなるのであれば、相手が言葉を発するまで待つ方がいいのかもしれません。
聞き上手とは沈黙にも耐えれる人、を指すのでしょう。
そういわれても、どうしても沈黙が耐えられないのであれば、
「天使が通りましたね」と言ってみてください。
天使?と言われれば、フランスのことわざらしいですよ。という会話が生まれます。
これなら間違えることはないでしょう。
大野