「鳶に油揚げをさらわれる」とは?
「鳶に油揚げをさらわれる」ということわざをご存知でしょうか?
これは「油揚げ」という好物を狙った鳶(とび=トンビ)が、素早く油揚げをさらっていく様子から生まれた表現です。
つまり「大切なものを狙われて、あっという間に取られてしまう」という意味を持ちます。
ことわざの由来
このことわざは、日本の昔話や日常の中でよく見られたシーンから来ています。
鳶は空高く舞い、獲物を狙う習性があり、特に揚げ物の油揚げは狙いやすく美味しいため、盗られやすかったのです。
「鳶に油揚げをさらわれる」は、油断すると大切なものを簡単に奪われてしまうことのたとえとして使われています。
使い方・例文
- 油断すると大事な契約を取られてしまう。まさに鳶に油揚げをさらわれるようなものだ。
- せっかくのチャンスを逃してしまい、鳶に油揚げをさらわれる気分だ。
類似のことわざや表現
- 「泥棒を見て縄をなう」(準備が遅すぎること)
- 「棚からぼた餅」(思わぬ幸運が舞い込むこと)とは対照的に、鳶に油揚げをさらわれるは「大切なものを失う」意味で使われます。
まとめ
「鳶に油揚げをさらわれる」は、日常生活やビジネスの場面でも役立つ教訓が込められたことわざです。
大切なものを守るために油断しないことの重要さを伝えています。
この機会に意味や由来を理解し、適切に使いこなしてみましょう。
大野