「フィラデルフィア計画」という言葉を聞いたことがありますか?
これはアメリカ海軍が第二次世界大戦中に行ったとされる極秘実験で、軍艦をレーダーから完全に「消す」ことを目的にしていたといわれています。
さらに一部の説では、「瞬間移動」や「時空間のねじれ」までが実験されたとも語られ、現在でも語り継がれる都市伝説の代表格となっています。
この記事では、「フィラデルフィア計画」の概要、よく語られる説、否定的な見解、そして今も続く関心についてわかりやすく解説します。
フィラデルフィア計画とは?
「フィラデルフィア計画(Philadelphia Experiment)」とは、1943年10月28日、アメリカ海軍が駆逐艦エルドリッジ号(USS Eldridge)を用いて行ったとされる不可視化実験です。
主な目的は以下の通りとされています。
- 軍艦をレーダーに映らなくする
- 光学的にも透明にする(姿が見えなくなる)
- 瞬間移動やワープを試みた
この実験により、エルドリッジ号はフィラデルフィア海軍造船所から一瞬で360キロメートル離れたバージニア州のノーフォークのドックへ瞬間移動し、すぐに戻ってきたという話が語られています。
驚くべき結果とその影響
都市伝説によると、この実験には次のような驚くべき結果があったとされています。
- 船の姿が突然消えた
- 一部の乗組員が船体と融合した
- 精神異常に陥った兵士が多発した
- 時空を超えた体験を語る乗員もいた
これらはあくまで証言ベースのもので、科学的な証拠は存在していないそうです。
誰がこの話を広めたのか?
「フィラデルフィア計画」は、1950年代にカール・M・アレン(別名:カルロス・アレンデ)がモーリス・ジェサップ博士というUFO研究家に宛てた手紙により世に出ました。アレンは自分がこの実験を目撃したと主張し、以後、オカルト界・UFO研究界で注目されるようになります。
否定的な見解と真実
アメリカ海軍はこの計画の存在を完全否定しています。また、USSエルドリッジ号の公式記録からは、1943年の10月にフィラデルフィアやノーフォークにいた証拠がありません。
また、物理学の専門家からも以下のような否定的な意見が出ています。
- 瞬間移動や時空間転移は現代科学でも不可能
- 強力な電磁場で人間が船と融合するのは非現実的
- レーダー消失=光学的透明ではない
つまり、科学的根拠に乏しい都市伝説と考える方が一般的です。
それでも語り継がれる理由
では、なぜ今でも「フィラデルフィア計画」は語られ続けるのでしょうか?
- 人々の「未知」や「超常現象」への好奇心
- 米軍の情報統制と陰謀論の親和性
- 映画や小説の題材として人気が高い
特に、1984年公開の映画『フィラデルフィア・エクスペリメント』は、この伝説を世界的に有名にするきっかけとなりました。
まとめ:信じるかどうかはあなた次第?
「フィラデルフィア計画」は、実在したかどうか確かめようのない謎に包まれた都市伝説です。
しかし、こうした話が今も人々を惹きつけてやまないのは、「科学では説明できない何か」が私たちの想像力を刺激するからかもしれません。
あなたは、フィラデルフィア計画を信じますか?
大野