日本の法律は原則として日本国内でしか効力はありません。
しかし、よく問題となるのが、日本の刑法がどの範囲で適用されるのか。です。
これには細かな分類がされています。
旗国主義
犯罪が行われた場所が日本国籍の船舶・領空機内である場合、日本の法律が適用されるという考え方です。
これは、全ての犯罪が対象となっています。
属地主義
犯罪が行われた場所が日本国内であれば、日本の法律が適用されます。外国の人であっても日本国内で犯罪が行われれば日本の法律が適用され、日本人であっても海外で犯罪をした場合には日本の法律は適用されないという考え方です。
これは、全ての犯罪が対象となっています。
属人主義
日本人が犯人・被害者である場合には、日本国内でなかったとしても日本の法律が適用されるという考え方です。
これは、殺人罪や傷害罪などが対象となっています。
保護主義
犯人の国籍や犯罪地（場所や当事者）を問わずに日本の法律が適用されるという考え方です。
これは、日本の国益や国民の法益を侵害するような一定の重大な犯罪が対象となっています（内乱罪、通貨偽造罪など）
属地主義
法が制定された国の中でのみ適用されるとする考え方
属人主義
法が制定された国民のみ適用されるとする考え方
保護主義
どの人、場所であっても適用されるとする考え方
大野
