清王朝最後の皇帝で、満州国皇帝となった溥儀を描いた映画といえば、ラストエンペラーだと思います。
エンペラーではありませんが、日本史を勉強していると天皇とは別に日本を仕切った人が何人か出てきます。
例えば、征夷大将軍です。
武家政権のトップです。
征夷大将軍は古くからありましたが、武家政権を樹立した最初の人は鎌倉幕府を開いた源頼朝です。
鎌倉幕府は頼朝亡き後、息子たちも亡くなり、尼将軍、執権政治などをして約150年で建武の新政の前に滅亡したといわれています。
次は室町幕府
足利尊氏が開き、義昭まで続きましたが、最後の方は戦国時代としてはっきり終わった感じは勉強していないかもしれません。
足利義昭が織田信長に京を追放され室町幕府は滅亡したとよく記されています。
ただ、足利義昭が征夷大将軍職を返上したのは、1588年1月13日だそうです(本能寺の変は1582年です)。
この三年前には豊臣秀吉が関白に任命されていますから、誰がトップかは一目瞭然ではあります。
そのため、この時をもって室町幕府が滅亡とするのが筋なのではないでしょうか。
この後に長く続いた江戸幕府の滅亡は、徳川慶喜が朝廷に政権を返還した大政奉還によって滅亡したと記されていることとの整合性はどうなのでしょうか。
大野