会社を設立する際、資本金をいくらにするか検討することになります。
そもそも、資本金とは何なのでしょうか。
資本金とは、会社を設立する際に、出資(払込)がなされた資金のことです。
会社設立時の運転資金ともいわれます。
会社を検索すると資本金を公表している会社が大多数ですが、これは現在、〇〇万円を現実的に保有しているということを表すものではありません。
資本金は、会社に出資された財産の総額を表わしたものにすぎません。
ある時点について会社に出資された財産の総額です。
会社に出資された財産の総額のデータの保存・メモ書きみたいなものです。
そのため、現実に資本金の額と同額が必ず会社に保有されているということではありません。
資本金に示された財産額が、事業を運転し、どのように変化したのかを把握するためのメルクマールにはなります。
会社の計算書類を見て、純資産が資本金より増えているのであれば、利益が上がって、頑張っているのだな、とか、減っているのであれば、利益が出なかったのかもしれない、ということになります。
資本金の額が高ければ、出資された財産の総額(資金力)が多いことから信用が得やすいといわれていますが、資本金の額が現在も会社に存在するわけではないことに注意が必要です。
大野