接客業の王様と言えば、ホテルであることはよく知られています。
宿泊を伴うため、滞在は他のサービスよりダントツで長いのがその理由ではないでしょうか。
滞在時間が長いという事は、様々な問題が起こることが想定されます。
例えば、ホテルにそもそも到着する前に道に迷ってしまったり、現地で歯が痛くなったり、忘れ物をしたり。
ホテル側がそのすべてに対応することはもちろん不可能ですし、ゲストもそれを期待するべきではありません。あくまでサービスする側とそれを受ける側は台頭と考えるからです。それが円滑なサービスを受けるための条件ですね。
しかし、そうはいってもホテル側はかなりのレベルまで対応してくれます。特に日本のホテルは素晴らしい対応力です。
私の好きなホテルでこんなホテルがあります。
忘れ物をしてチェックアウトをしても、何の連絡もくれないというサービスです。
チェックイン時に連絡先を書いているのに、何の連絡もありません。
ホテルは様々なゲストが利用します。様々な人だけでなく様々な理由で利用します。仕事で利用する人もいれば、そうでない人もいますし、旅行で、何にも考えずに、小説家が執筆するために、または人には言えない理由で。
そのようなホテルですから、連絡をして仮にその電話に持ち主以外の人が出てしまい、後でホテルに泊まったことが本人以外の人に知られてしまったら、取り返しがつきません。
ですので連絡をしないだとか。
守秘義務を徹底した、とても素晴らしいサービスですね。積極的に何かをするだけが心のこもったサービスとは限りません。
西本