権利には責任が伴うとはよく言われます。
権利を主張するなら、義務を果たせともいわれますね。
かのスパイダーマンもおじさんに「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉を贈られています。
憲法は権力による国民の自由を蹂躙させないためのものですから、個人の自由は様々な場面で保障されています。
自由の古くは、王政に対して血を流してまで勝ち取ったものですから、非常に価値あるものです。
ただ、自由を他者に対して主張すると、対立が発生します。
近年は当然に様々な自由や権利が認められていますから、ことあるごとに「私にはOOの権利がある」「OOの自由がある」と主張する方がいます。
その発言の意味を分かっておっしゃられているのであればいいのですが、知っている知識を述べているだけの場合は大変危険です。
いきなり権利や自由を主張された相手方はどんな感情を抱くでしょうか。
身構えますよね。
防御に入ります。
防御に入るということは相手方の権利や自由を主張することになります。
結果、対立になってしまいます。
もしくは無視してあなたから遠ざかります(去ります)。
対立をしてしまった場合、当事者間での話し合いはこじれ、第三者を入れなければならない状況になってしまいます。
すなわち、権利や自由を主張すればよい、というわけではないのです。
兼ね合いですよね。
権利や自由を主張するのは最後です。
相手も歩み寄れるような状況をまず作ることが大切です。
「私も譲りましたので、あなたはどうですか」と相手にボールを投げることが重要なのです。
別に譲らなくてもよいのですがね、一例です。
人よりも能力がある、人よりも才能がある、あなたしかどうしてもダメなのです。といわれるような方でしたらいきなり権利や自由を主張しても、能力や才能が上回りますから損得勘定から相手方は飲んでくれるでしょうが。
たいていはそうならないはずです。
権利には責任が伴う。
主張には気を付けてくださいね。
大野