コトバンクによると、メンターとは仕事上または人生の指導者、助言者の意味とあります。
メンターはキャリア形成を始め生活上の様々な悩み相談を受けながら育成にあたる者ということです。
このメンターという言葉、何年か前から頻繁に聞くようになりましたが、これにまつわるお話を今日は一つさせていただきます。
ツイッター、noteなどで、不労所得が稼げる、何もしなくても自動的に稼げる、そういった情報商材に関する告知をよく目にします。一度そういった方のフォローをし、メッセージをもらって無料診断を受け、そして勧誘になり、高額な情報商材やコンサルを受け、考えていた形と違うので返金したいといったご相談をいただくことがあります。
簡単に稼げると思う方が悪いという意見もありますが、弊所にご相談に見える方は今生きるのに必死な方も大変多いです。シングルマザーでなんとかそのコンサル代を工面した方、リストラに遭ってしまった方、今を、現状を何とかしたいといった考えで藁をもすがる思いでその情報商材、コンサルを購入されたのです。
もちろん、それでうまくいく方もいるかもしれません。しかし、残念ながら内容が高度なのか合わないのかで結果が出ない方もまた大勢いらっしゃいます。
そういった方々のご相談を受け、場合によっては弁護士と共同で返金ができたとしても、それはあまりその方々の助けにはならないのではと思っています。もちろん返金できないよりはできたほうがいいですし、その意味では助けになったかもしれません。しかし今後そういった方々がまた同じような目に遭わないかというとそうでもないようです。
重要なのは、そういった高額な情報商材を売る行為について、これが実践できるのはある程度知識ややる気や技術が伴った方だけであること、初心者用なのであれば本当に初心者向けであることを明示すること、購入される方は出来る限り冷静に場合によっては購入前に第三者に相談し、本当にできるかどうかを自問自答した上で購入することを意識してほしいということです。
弱ってくるとメンターの存在は重要かつ必要と考えるものです。しかし、ビジネスチャンスを見極めたり、現代においてデジタルに稼ぐということについては、メンターの存在の前にご自身で必要な情報はある程度集めることができる時代でもあります。
これらを行った上で、少し見極められるようになってから次のステップとしてそのようなコンサルやセミナーを検討されるというのが順番として良いのではないでしょうか。
メンターはあなたに有害なことはしません。コトバンクの定義で行くととても信頼できる存在なのですから。
西本