著作権法– category –
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著作権法
著作権法の考え方シリーズ(二次的著作物の考え方)
二次的著作物とは、著作物を翻訳し、編曲し、もしくは変形し、または脚色し、映画化しその他翻案することにより創作された著作物です(2条1項11号)。例えば、英語の小説を日本語に翻訳した作品、クラシックをジャズに編曲した作品、絵画を彫刻に変形した... -
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著作権法の考え方シリーズ(音楽の著作物の考え方)
音によって表現される著作物です。メロディ、リズム、ハーモニーを要素とする楽曲に加え、楽曲と同時に利用される歌詞も音楽の著作物となります。もっとも歌詞は楽曲と一緒に利用されないなら言語の著作物となり二面性を有することにもなります。 音楽の著... -
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著作権法の考え方(SMAP大研究事件)
SMAP大研究事件という著作権に関する裁判例(地裁判例)があるのをご存じですか? どのような事件かと言いますと、雑誌「anan」等に掲載されたSMAPのインタビュー記事が、無断で書籍に転載されたことで著作権侵害としてこの転載した出版社を訴えたという事... -
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著作権法の考え方シリーズ(著作物の例示)
著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」(2条1項1号)。 これだけですと、抽象的ですので著作権法では著作物になるのはこういうものですという例示をあげています。 例えば、言語、... -
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著作権法の考え方シリーズ(著作権の発生要件)
著作権は創作性のあるもの(思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいいます。著作権法2条1項1号)であれば何となく書いた子供の絵であっても発生します。 そして特許権など申請して権利を得るような... -
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著作権法の考え方(北朝鮮事件)
著作物の保護義務を課している条約としては、ベルヌ条約、万国著作権条約、TRIPS協定があります。日本は加盟していますし、他の多くの国も加盟しています。加盟しているので例えば日本で外国で発生した著作権外国民の著作物も保護の対象となります。 とこ... -
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著作権法の考え方(どのように著作権侵害を立証するか、「依拠性」とは)
著作権侵害にあたるためには、被告著作物が原告著作物に依拠して作成されたかどうかが問題となります。 依拠とは既存の著作物を基にすることを意味します。これはそんなつもりがなく、つまり無意識であっても依拠となる場合があります。 逆に依拠していな... -
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著作権法の考え方シリーズ(著作権が保護されるための条件)
著作物として認められたらそれでよいでのしょうか。それで保護されるのでしょうか。著作権は文化庁に申請はできますが、保護されるための条件に必ず必要という訳ではありません。 著作権が保護されるためには以下の要件が必要です。 1日本国民の著作物であ... -
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著作権法の考え方シリーズ(創作性の判断基準)
著作物として保護されるためには、創作的に表現されたものであること、つまり創作性が必要となります。これは緩やかに解釈され著作者の何らかの個性が表現されていれば構いません。そうなると既存の著作物をそのまま忠実に模倣した場合、その模倣物には模... -
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著作権法の考え方シリーズ(写真の著作権侵害の基準)
写真の著作物は、人物や風景などの被写体をカメラを用いてフィルム等に画像として表現したものをいいます(著作権法10条1項8号) カメラ以外にもスマホで撮影していも同様です(2条4項)。 写真の創作性は装置に依存する面が大きいため創作性が争われるこ...