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刑法の考え方シリーズ(具体的事実の錯誤)
故意といいますのは、犯罪を犯す意思です。例えば、Aを殺そうとしてBを殺したような場合、これは犯罪を犯す意思があったと言えるでしょか。 この問題は故意という言葉の意味に関わってきます。つまり犯罪を犯す意思の犯罪とは殺人ではAを殺すという認識... -
武田信玄の名言
最近聞いたお話でハッとさせられた名言がありましたのでご紹介します。 昔の人も人の上に立つ者はこういう失態を犯しがちと見抜いていたんですね。 〇武将が陥りやすい三大失観 1.分別ある者を悪人とみること。 2.遠慮ある者を臆病とみること。 3.軽操なる... -
契約法の考え方シリーズ(賠償額○○万円と規定したら有利なのかどうか)
契約違反があり賠償請求できると規定するのは問題ありません。中には賠償金100万と書いてほしいとおっしゃる方もいらっしゃいます。 これは問題ないのですが、仮に実際の契約違反の際100万円以上の損害が出た場合にはどうなるのでしょうか? 金額を明記し... -
戸籍制度
パスポートの取得や婚姻届を提出する際、戸籍謄本が必要となります。そもそも、戸籍制度ってなんなんでしょうか。 戸籍とは、戸と呼ばれる家族集団単位で国民を登録する目的で作成される公文書です。意外にも戸籍制度が採用されているのは、日本と台湾のみ... -
契約法の考え方シリーズ(損害賠償の範囲を限定する文言は有効かどうか)
本契約に違反した場合、相手方に損害を与えたときはその損害を賠償する責任を負う。 という文言を記載されている方が弊社にリーガルレビューを依頼してくだされ方には割といらっしゃいます。 契約違反になった際、損害賠償を請求するという規定はそもそも... -
契約法の考え方シリーズ(一切責任を負わないとする条項の有効性)
責任を一切免除するという規定を記載している契約書をよく見かけます。 弊社に依頼される方の中にもこういった方はいらっしゃいます。 ではこのような規定はそもそも有効なのでしょうか? 結論から言いますと、争いつまり裁判になった場合には一切責任を負... -
著作権法の考え方シリーズ(著作権が保護されるための条件)
著作物として認められたらそれでよいでのしょうか。それで保護されるのでしょうか。著作権は文化庁に申請はできますが、保護されるための条件に必ず必要という訳ではありません。 著作権が保護されるためには以下の要件が必要です。 1日本国民の著作物であ... -
著作権法の考え方シリーズ(創作性の判断基準)
著作物として保護されるためには、創作的に表現されたものであること、つまり創作性が必要となります。これは緩やかに解釈され著作者の何らかの個性が表現されていれば構いません。そうなると既存の著作物をそのまま忠実に模倣した場合、その模倣物には模... -
保険の意味
保険とは、偶然に発生する事象によって生じる損害に備えて、保険の加入者が金銭を出し合って、その資金によって事故が発生した人に対して金銭を給付する制度です。将来の事故に備えて、みんなでお金を出し合い、助け合いましょう、的な感じですかね。現在... -
七夕
今日は七夕です。七夕は、日本では古くには「棚機(たなばた)」というみそぎの行事があり、中国から奈良時代に伝わった「きこうでん」という行事が融合したものです。願い事を書いた短冊や飾りを笹の葉につるして、お願い事をする習慣をしていますが、皆...