私たちが日常的に耳にする施設や地名の中には、その誕生の年号や干支が深く関わっているものがあります。代表的なのが兵庫県西宮市にある甲子園球場。1924年(大正13年)が「甲子(こうし)」の年にあたることから、「甲子園」と名付けられました。では、ほかにも似た由来をもつ施設はあるのでしょうか?
目次
甲子園球場(兵庫県西宮市)
- 由来:1924年(甲子の年)に完成
- ポイント:全国高校野球選手権の舞台。干支が施設名に直結した珍しい例。
戊辰戦争跡や戊辰会館(福島県会津若松市など)
- 由来:1868年が「戊辰(つちのえたつ)」の年であったことから、「戊辰戦争」と呼ばれ、その記念館や史跡に「戊辰」の名が残っている。
- ポイント:戦争名が干支由来。その後の施設名や記念碑にも活用。
文久トンネル(群馬県高崎市)
- 由来:江戸時代の「文久年間」(1861〜1864年)に建設されたことから命名。
- ポイント:年号(元号)がそのまま地名や施設名になった例。
慶応義塾大学(東京都港区など)
- 由来:創設されたのが「慶応年間」(1865〜1868年)であることから「慶応義塾」と命名。
- ポイント:学校名が時代の元号に由来する有名な例。
明治神宮球場(東京都新宿区)
- 由来:明治天皇を祀る「明治神宮」に隣接して建設されたため。
- ポイント:こちらは元号そのものが神社・球場名に。
大正大学(東京都豊島区)
- 由来:大正時代に創設された大学のため。
- ポイント:シンプルに時代名を冠した学校。
昭和橋(全国各地)
- 由来:昭和時代の初期に多くの橋が架けられ、そのまま「昭和橋」と命名。
- ポイント:元号を冠したインフラの典型例。
まとめ
甲子園球場のように「干支」を由来にした施設名はかなり珍しく、ほかでは「戊辰戦争」に由来する施設がある程度です。ですが、「元号」を由来とした名前(慶応義塾大学、大正大学、明治神宮球場、昭和橋など)は全国に多く見られます。
つまり、甲子園=干支由来の希少ケース
慶応・大正・明治・昭和=元号由来の一般的ケース
と整理できます。
大野