人権の保障・尊重が世界平和の基礎であるという考え方から、12月10日が世界人権デーであることをご存じでしょうか。
国際連合では、人権の尊重が平和を守ることと密接不可分の関係にあり、差別を撤廃し人権んを確立することが世界平和に通じるという考え方に基づいて世界人権宣言を採択しています。
この宣言は1948年12月10日に採択されており、それ以前では第二次世界大戦中に特定の人種の迫害や大量虐殺等、人権侵害、人権抑圧が横行していました。
人権とは、人が人らしく生きる権利で、生まれながらに持っている権利と定義されます。
もっと具体的に言うと、人が生命と自由を確保し、幸福を追求する権利です。
日本国憲法においても基本的人権は尊重されています(日本国憲法11条)。
基本的人権の内容として、自由権、平等権、社会権があげられます。
自由権は、国民生活に国家権力が干渉しないように求めることができる権利です。
例えば、身体の自由、精神の自由、経済活動の自由があげられます。
平等権は、法の下では誰もが平等な扱いを受ける権利です(日本国憲法14条)
社会権は、社会で生きていくうえで、人が人らしく生きるための権利です。
例えば、生存権、教育を受ける権利、労働の権利があげられます。
世界的にも人が人らしく生きる権利は尊重するべきという認識が戦後にでき、国際会議の決議で採択されたことは大変重いことです。
ある国において人権侵害が起こっていた場合、様々な国が批判をしたりすることが当たり前になっているのは、人権を保護するべきとの認識が定着しているあかしでもあります。
大野