2025年10月13日(月・祝)、大阪・関西万博がついに閉幕します。約半年間にわたり、世界中の文化や技術が集結したこの万博は、来場者に多くの感動と驚きを与えました。しかし、閉幕後にはパビリオンの解体や撤去という現実が待っています。今回は閉幕当日のプログラムと、その後のパビリオンの行方について詳しく紹介します。
🏟 閉幕当日のプログラム
万博の最終日には、来場者に向けた「感謝と旅立ち」の特別なイベントが用意されているそうです。
■ ありがとうと旅立ちの祭典(13:00〜19:00)
- 第1部(13:00〜16:15):日本文化・伝統の「おもてなし」
- 第2部(17:30〜18:40):EXPO Thanks LIVE
- 第3部(18:40〜19:00):旅立ちのステージ
■ 閉会式(14:00〜15:10頃)
EXPOホール「シャインハット」で開催され、来場者への感謝と次回開催国への旗の引き渡しが行われました。
■ フラッグパレード(16:00〜17:00頃)
参加国の万国旗が会場を彩るパレードが行われ、万博の国際色豊かな雰囲気を演出。
■ EXPO Thanks 花火大会(18:35〜18:40頃)
大屋根リング外で花火が打ち上げられ、閉幕の瞬間を華やかに演出しました。
■ 水と空気のスペクタクルショー「アオと夜の虹のパレード」
19:10〜19:37、20:30〜20:57の2回、事前予約エリアで観覧可能。光と音、そして水を使った幻想的な演出が来場者を魅了しました。
🏗 パビリオンの解体・処理
万博閉幕後は、各国・各企業のパビリオンが解体され、敷地は原状回復されます。
- タイプAパビリオン(自前建設)
- 10月20日以降に解体開始
- 展示品や機材の搬出後、2026年4月13日までに敷地返還
- タイプB・Cパビリオン(協会提供建物)
- 2025年11月末までに展示エリアを明け渡す
- 内装や展示物、機材はすべて撤去し、更地に戻す
民間パビリオンの一部は再利用の可能性があります。たとえば、レストランやシアターとしての転用が検討されている施設もあります。
🏛 残される施設とデジタルアーカイブ
過去の万博では象徴的な建物が後世に残りましたが、2025年万博の夢洲では塩害や立地の制約により、長期保存は難しいとされています。
そのため、万博協会は「3Dでみる万博パビリオン」といったデジタルアーカイブを提供。物理的に消滅する建築物の記録を後世に残す取り組みを行っています。来場者は今しか見られない体験を、デジタル上でいつでも振り返ることが可能です。
万博は単なるイベントではなく、夢洲という広大な土地を舞台にした巨大プロジェクトでした。閉幕の華やかなプログラムと同様に、その後の撤去・整備作業も成功の一部。大阪・関西万博の成果は、次の国際イベントや夢洲の未来につながっていくことでしょう。
大野