人生には思うようにいかない時期もあります。そんな時、「焦らず待つことの大切さ」を教えてくれることわざが「待てば海路のひよりあり」です。
この記事では、このことわざの意味・由来・使い方・類語・英語表現まで、わかりやすく丁寧に解説します。
目次
「待てば海路のひよりあり」の意味とは?
**「待てば海路のひよりあり」**とは、
困難な状況でも、辛抱強く待っていれば、やがて状況が好転する
という意味のことわざです。
【語句の意味】
- 待てば:待つならば
- 海路(かいろ):海の航路、航海の道
- ひより(凪):穏やかで船が出せる良い天気のこと
つまり、「海が荒れていて船が出せない日があっても、いつかは凪(なぎ)になる日が来る=状況は良くなる」という教訓が込められています。
由来と背景:昔の航海から生まれた知恵
このことわざは、昔の船乗りの知恵や経験から生まれました。
天候が悪い時、無理に出航すれば命の危険もある。しかし、じっと港で待てば、いずれ凪の日が訪れ、安全に航海できる。
この考え方は、人生のあらゆる場面にも当てはまります。
実生活での使い方|現代の例文つき
● ビジネスでの使用例
新商品の販売が伸び悩んでるけど、焦らず準備を整えよう。待てば海路のひよりありだよ。
● 人間関係や恋愛の場面で
今は距離を置いているけど、きっとまた笑って話せる日が来るよ。待てば海路のひよりありだね。
類義語と対義語
類義語(似た意味のことわざ)
- 果報は寝て待て:良い運はじっと待っていれば自然に来る
- 石の上にも三年:辛抱すれば報われる
- 急がば回れ:急いでいるときこそ安全策を取るのがよい
対義語(反対の意味を持つ言葉)
- 思い立ったが吉日:思い立ったらすぐ行動するのがよい
- 善は急げ:良いと思ったことはすぐ実行せよ
英語ではどう表現する?
直訳に近い英語表現はありませんが、近い意味のフレーズは以下のようになります:
- Good things come to those who wait.
(良いことは待つ人の元に訪れる)
まとめ|「待てば海路のひよりあり」は焦らず待つことの大切さを教えてくれる言葉
「待てば海路のひよりあり」は、困難な時に焦らず耐え、好機を待つことの大切さを伝えることわざです。
現代社会ではスピードが求められる場面も多いですが、「待つ勇気」や「状況を見極める冷静さ」も成功のカギになることを、この言葉は教えてくれます。
大野