2015年9月から2016年4月に放送された連続テレビ小説「あさが来た」の舞台『加野屋』のモデルは、大阪市西区江戸堀にあった豪商『加島屋』です。
京都の出水三井家に生まれた広岡浅子は1850年に大阪の豪商加島屋に嫁ぎました。
浅子の夫、広岡信五郎は穏やかでのんびりとした性格だったそうで、実家で読書や勉学を禁じられていた浅子を自由にさせていました。
のんびりした夫と活動的で勉強熱心な夫人という構図が浅子のビジネスセンスに磨きをかけたのでしょう。
明治維新で大打撃を受けた加島屋を保険事業、炭鉱事業などの経営で支えました。
1901年には成瀬仁蔵らとともに日本初の女子大学、日本女子大学を設立し、女性の社会進出を自身の在り方によって世の中に広めました。
晩年に洗礼を受けクリスチャンとなり、大同生命大阪本社(旧加島屋跡)のすぐ近くの日本基督教団大阪教会では浅子が遺贈した聖餐式のセットを今も礼拝で使っているそうです。
現在、大同生命大阪本社では特別展示『大同生命の源流“加島屋と広岡浅子”』が開催されています。
加島屋の当時の姿を再現したジオラマや、加島屋内で保管されていた貴重な資料を見れるとても素晴らしい展示でした。
来年2026年3月までの開催で、入場は無料です。
ぜひご興味のある方は足をお運びください。
伊東