証拠とは、ある事柄があったのかなかったのかを判断するための根拠となるものをいいます。

証明の根拠、「証拠」です。

論より証拠などといわれますが、刑事事件においても事実の認定は証拠によること(刑事訴訟法317条)と規定されています。

証拠は分類方法によっていくつかの言われ方をします。

〇証拠調べについての分類
人証(証人や鑑定人)
物証(物)
書証(文書)

〇証明しようとする事実についての分類
直接証拠(証明しようとする事実を直接証明する証拠)
間接証拠(証明しようとする事実を推認させる証拠)
補助証拠(証明しようとする事実の存否に関する証拠の効果を強めたり弱めたりする証拠)

〇証明責任における分類
本証(証明責任を負う者が提出する証拠)
反証(証明責任を負わない者が本証に疑いを生じさせるために提出する証拠)

大野