人はいずれなくなります。

もう一度人に転生するかは神のみぞ知ります。

ならば、やりたいことをしましょう、ということを多く聞きます。

確かにそうだと思います。

いろいろな経験をしてきた人であっても、この世で経験できるもののうちほんの少しでしょう。

あまり行動をせず、経験をしてきていない人は、この世で経験できるものをほとんど経験することなくなくなってしまうということになります。

ならば、見聞したいと思うことは積極的にやってみるのはよいことだと思います。

日本では、人が亡くなると火葬されるのがほとんどです。

そして、火葬について時間を定めていることをご存じでしょうか。

墓地、埋葬等に関する法律というものがあり、この法律の第3条では、以下のような規定があります。

「埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行ってはならない」

すなわち、原則として死後24時間以内に火葬をしてはならないと法律で規定がなされているのです。

これは、死亡と診断されたとしても蘇生する可能性があるためだとされています。

そんな馬鹿な、という感じではありますが、この法律は古く昭和23年に定められており古く、その当時は医療技術、死亡判断技術が今よりは劣っており、死亡していないのに死亡したと判断し、火葬中に蘇生したということがあったためです。

現代ではそのようなことは発生しにくいとは思いますが、法律の規定がありますから、火葬まで24時間を経過させなければなりません。

送り出すまで24時間以上ありますから、最後の会話をする時間に充てることができます。

意外な法律の規定のご紹介でした。

大野