マーケティングに特化した書籍はたくさんあります。またそれを生業にしている方もたくさんいらっしゃいます。

マーケティングというのはある種経験から身につくところがあるので、いわゆる机上の空論を振りかざしてみてもうまくいきません。

例えば、30代男性の身長の平均が172㎝とします。そこの長さに合わせた靴屋さんの看板を作ろう、これはごく簡単なお話です。人の目線に合わせて看板を作りましょう、これも立派なマーケティングですから、本で読めばなるほどと思う人もいることでしょう。

そこで早速やってみるんですが、どうも看板があまり見られていない気がする、よくよく調べてみると、看板を出したのは梅雨の時期で皆傘をさしていて看板の効果は通常時より弱くなっていたというオチがあります。

教科書に載っていることは正しくても人の行動を慎重に分析した上で集客を図るわけですからわずかな前提条件の狂いが違った結果をもたらします。これを経験できた人は、梅雨の時期をずらしてから看板の発注をし、その間ネット広告に力を注ぐとか、看板の横幅を狭くして傘をさしていてもさしていなくても見えるように工夫するとかそういう動きができるようになります。

簡単な例でしたがこれが経験の差ということになります。

そういう意味ではどこまで相手の立場に立てるかというのがマーケターには求められるわけで、そこにはある種の根拠のある想像力が必要になります。

よいマーケターと出会いますと集客だけではなくいろいろな経営上の色々な相談も出来必ずあなたのビジネス、ひいては人生にプラスをもたらします。

西本