アファーマティブアクションとは、積極的格差是正措置を言います。
積極的に格差を是正するために何らかの措置をとることです(そのままですが)。
弱者を救済するために用いられる考え方です。

例えば、入学試験において、合格者の一定数を黒人の方に割り振るという方法などがあげられます。
この方法では、いい点数を取ったとしても一定数の黒人合格者枠が設けられているために白人が合格できなかったという逆差別が発生しえますね。

日本において考えてみると、女性の社会進出という言葉をよく聞きますが、アファーマティブアクションと考えられるのが男女共同参画基本計画です。
「社会のあらゆる分野において、2020年までに、指導的地位に女性が占める割合を、少なくとも30%程度になるよう期待する」という目標を掲げていました。

弱者を救済するための手段を講じることは賛成ですが、競争をせずに一定枠を設けるという仕組みは頑張ってきた人が排除される可能性もあるのでその点も考慮に入れた仕組みづくりが大切だと思います。

指導的地位に女性が占める割合を少なくとも30%にするというのは良いのですが、これは女性自身がその地位に就きたいと考えているのか等も考えなくては意味がありません。

その前に男性だから、女性だから、という考え方をなくしていくことの方が先で、それができた社会であればどんな人であっても、その人にあった地位に就くことができるのではないでしょうか。

大野