是々非々とは、立場にとらわれずに良いことは良い、悪いことは悪いと判断することを意味します。

どこかの選挙演説で「やっぱり悪いことは悪いといわなければなりません」ということをよく耳にします。

「やっぱり」とつかってしまうあたりに「仕事をしてないな」と思ってしまうのは私だけでしょうか。

悪いことを悪いということは重要なことですが、「悪いことは悪いと」耳障りのいいことを言っているだけのように思います。

悪いことを改めさせるために何かあなたは働きかけたのですか。
あなたのとった行動は何ですか。

その結果は??

と問いたくなります。

結果が伴っていれば「悪いことは悪いというべきです」と発言せずとも、「私はOOを実現しました」といった方が印象がいいですからね。

となると口だけの人なのかなと思ってしまいます。

いつしかの大臣が、2つの言葉を覚えておけばいい、「個別の事案については云々かんぬん」「法と証拠に基づいて云々かんぬん」と発言したことで問題となりましたが、それと同じように思えてしまいます。

是々非々という言葉は耳障りが良いものですが、行動が伴わなければ、何もしていないことを露呈する言葉かなと思います。

大野