子供の頃に夢は何かということをよく聞かれました。その度になんとなく、みんなが言うかっこよさそうな職業を言っていました。考えてみれば就いたこともない職業に夢など抱けるわけがなく、子供に無理に夢を語らせるのは違うような気がします。

もっと言うと夢=職業という図式も画一的でしょう。

子供に教えるべきは、夢ではなく、お金の使い方や、株式の動き、会社の設立の仕方や、選挙の方法、投資についてや、今であればAIや他国の技術力についてではないでしょうか?

こういうすぐ使える実践的な知識を与え、その上で興味が出るものが何かという形をとれば、勉強する意味も今よりはわかりやすくなるかもしれません。

なぜ、日本ではそういうことは教えないのでしょうか。

それは日本では長年、サラリーマンを育成するという考え方が主流だったからです。これはなぜそうなっているのかは、定かではありません。しかし、確実に日本に存在するミスターアベレージとはサラリーマンや公務員の労働者であり、結婚し、子供を産み、ローンで家を買うという図式です。

誰かが仕掛けたのか、根付いた文化なのか、それはわかりませんが、とにかくそういう図式です。

様子は少し変わりましたが、それでも逸れることへの批判、これはまだまだあるでしょう。逸れていることに気づかずに、逸れている人を批判する人すらいるのですから。

今後はますます、それぞれがそれぞれのフィールドでやっていくことになります。

未来を支える子供たちには、固執はせず、柔軟に、楽しく生きる、そうなってほしいと思います。

西本