生徒「今日は前回の制限行為能力の続きですね」

講師「そうです」

生徒「お願いします」

講師「まず、成年被後見人からいきましょう。この人は日用品の購入は自分で出来ます。自分で出来る以上、この行為は取り消せません(民法9条但書)。

生徒「日用品の購入?」

講師「例えば、水を買う、衣料品を買う、病院に行くなどです」

生徒「なるほど」

講師「金額が少ないですし、いちいち法定代理人の許可を取らないといけないと面倒ですよね。そこで、この日用品については単独で出来るとしました」

生徒「それ以外の行為は出来ないんですか?」

講師「そうです。出来ません。もしやってしまったら、法定代理人が取り消すか、追認するかを選ぶことになります」

生徒「そうなんですね。じゃあ取引の相手方は不安定な取引をすることになりますね」

講師「そうですね。ですので、法務局に登録されるんですね。そこで相手方の保護を図っているという建前です」

生徒「なるほど、でも登録をいちいちみるんですか?」

講師「あれ?ちょっとおかしいなと思ったら、その成年被後見人の法定代理人に追認するか取り消すかの催告ができるんですよ」

生徒「催告ですか」

講師「今、成年被後見人の方がお見えですが契約したとして保護者のあなたはこれを取り消しますか?それとも認めますか?とお伺いを立てることです」

生徒「そのお伺いを受けた法定代理人は選ぶんですか?」

講師「そうです。選んで追認したら、確定的に有効な契約になりもう取り消せません。仮に取り消したら、遡って何もなかったことになります」

生徒「じゃあ無視したら?」

講師「無視したら、追認したことになります。これは20条1項に規定があります」

生徒「なるほど。よくわかりました」

講師「まとめますと、制限行為能力者は4種類、未成年を除いて、成年被後見人、被保佐人、被補助人、順番に重度、中度、軽度の痴呆症のような脳障害で、一人では契約が出来ない、したら後から保護者は取り消すことで本人の保護を図っているということですね」

生徒「ありがとうございました」

第4回に続く