例えば、Aさんが高級腕時計を持っていてこれを、Bさんにあげる気がないのに、「これあげるよ」といった場合にBさんが「Aさんありがとう」といって信じてもらったら、今回の贈与契約は有効となる(新93条1項本文)。しかし、(いつもAさんはこういう冗談言うよな、だから嘘だろう)と内心で思っていて、「ありがとう」と言っても、契約は無効となる(新93条1項但書)。今までの民法ならここまででした。

しかし、例えば、Aさんの言うことを信じたBさんがその高級時計を新たにCさんに売った場合に、そのCさんがこの時計を「BさんはAさんから高級時計をもらったんだ」と信じた場合には後からCさんがAさんから返せと言われても返さなくてもよい、と言う形になりました(新93条2項)

西本