東京のある弁護士の先生にこんな話をされたことがあります。

「勉強ってのは結局整理することだよ」

「生物学だってあれは整理だろ?法律もそうだろ」。

私はその頃20代で何が何やらよくわかっていなかったんですが、今となったら少しわかる気がします。

試験勉強をしていると目の前の問題を解く、解いているうちに答えを覚えてしまうのですが、それでは試験ではあまり役には立ちません。

問題と、基本書、それから条文があれば学習のツールとしては十分です。後はこれを試験で使えるように、問題の解答が正しくできるように工夫して勉強をするというだけです。

予備校で勉強しようが、独学でやろうが結局は同じ所にたどり着きます。

勉強しているときに今自分は何をしているのか?どこを勉強しているのか?これだけはいつも頭に置いておいてください。

過去問を何周解いた、あの参考書がいいらしいよ、という周りの声には半分聞いて半分は無視してください。私の経験上、過去問を解く回数はあまり関係ありません。解く順番や、2回目を解くタイミングなどはありますが、10回解いたから受かるとかそういったことはありません。何問解いたということも同じです。どうやって解いたのか、今、頭に体系的に知識が整理されているかの方が重要ですし、それは常に確認する必要があります。

是非体系的な知識をフォーマット化し、過去問を解いたりするときには横に置いておいてください。それをちらちら見ながら解くだけでかなり頭がすっきりするはずです。

西本